本記事で学べるタイ語
- ユット หยุด(yùt):止まる,止める,休む,止む(雨などが)
- パック พัก(phák):休む,泊まる,宿泊する,住んでいる
- ラー ลา(laa):休む,欠勤する,欠席する
タイ語で「休む」と伝えようと思って調べたら、「休む」という単語がいくつも出てきて、どれを使ったらいいのか分からない!といった悩みをお持ちではありませんか?
タイ人はどうやってたくさんある「休む」を使い分けているのでしょうか?
今回は「休む」についてのイメージをしっかり掴んで理解を深めていきましょう。
タイ語で3つの「休む」の違いを簡単に紹介
仕事の休み・休日意味する「休む=ユットหยุด」
止まる,止める,休む,止む(雨などが) | |
発音 | |
タイ語 | หยุด |
発音記号 | yùt |
タイ語カナ | ユット |
休みの意味で使う「ユットหยุด」は次のように使います。
บริษัท หยุด ทุกวันอาทิตย์ ร้านนี้ หยุด วันไหน 他にも、「ユットหยุด」は続いていたものが止まるという意味もあります。 ฝน หยุด แล้ว เครื่องนี้ หยุด ไป เอง また、道路標識の「止まれ」は「ユットหยุด」ですし、休日を「ワンユットวันหยุด」というのは、続いている平日が一日単位で止まるというイメージで理解するのも分かりやすいですね。 |
休暇・休養を意味する「休む=パックพัก」
休む,泊まる,宿泊する,住んでいる | |
発音 | |
タイ語 | พัก |
発音記号 | phák |
タイ語カナ | パック |
「パックพัก」は休憩や休暇を表すので、10分休憩は「パック シップ ナーティー พัก 10 นาที」、昼休みは「パックティヤンพักเที่ยง」と言います。「パックพัก」は「パックポーンพักผ่อน」と使うと、リラックスして休むというイメージにもなります。
พัก 10 นาที พักเที่ยง また、宿泊するという意味でも使いますし、帰ってから休むというイメージからでしょうか、「〇〇に住んでいる」という意味でも使います。 พัก อยู่ ที่ไหน 他には、動いていた機械やパン生地などを休ませるという意味で使うのも「パックพัก」です。 |
欠勤・欠席を意味する「休む=ラーลา」
休む,欠勤する,欠席する | |
発音 | |
タイ語 | ลา |
発音記号 | laa |
タイ語カナ | ラー |
会社員であったり、学生であったり、本来、行くべき所へ行かずに休みを取る時には、許可を取りますよね。そういう場合は「ラーンガーン ลางาน(仕事を休む)」「ラーリーヤン ลาเรียน(授業を休む)」という使い方をします。
ですから、許可をもらって休みを取りたい時に提出する有給申請書は書類の意味を持つ「バイ ใบ」をつけて、「バイ ラー ใบลา」と言います。 補足しておくと、「ラー ลา」には別れるという意味もあるので、仕事を辞める時には「オーク ออก(出る)」と一緒に使い、「ラー オークลาออก」で退職するという意味になり、退職届は「バイ ラー オークใบลาออก」となります。 |
仕事を休む際の3つの表現方法
ここまでで、大体のイメージは掴めたと思いますが、実際に「仕事が休みなんだよ」と言いたい時には、どういう言い方をすればいいのでしょうか。
使えそうな表現を比べてみましょう。あなただったら、どれを使いますか?
- ユット ガーン หยุด งาน
- マイ パイ タムガーン ไม่ไปทำงาน
- ラー ガーン ลางาน
- ユットボーリサット หยุดบริษัท
では、順番に見ていきましょう。
- ユット ガーン หยุด งาน
直訳すると、「仕事を休む」ですね。でも、この「仕事を休む」は、仕事でシフトを組んでいて、この日は誰が休み、といった時に使う言い方です。 - マイ パイ タムガーン ไม่ไปทำงาน
直訳すると「仕事に行かない」ですね。この表現を使うと、自分の意思・決断で「仕事に行かない」という意味にとれるので、無断で仕事を休むのかな?という感じがします。 - ラー ガーン ลางาน
これも直訳すると「仕事を休む」ですが、これはきちんと許可を得て、仕事を休むという意味になります。ちなみに、「ラー プアイ ลาป่วย」だと病欠、「ラー ギット ลากิจ」だと、用事があって休むという表し方もあります。 - ユットボーリサット หยุดบริษัท
日本語の「会社を休む」という感覚で使えそうな感じがするのですが、残念ながら使うことはできません。あえて言うならば、ニュアンス的には会社を休ませるような感じになってしまうので、一会社員としてこの表現を使うとおかしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本語だと「休む」の一言なのに、タイ語にすると意外に奥が深いですよね。
どのことばを使うかで、ニュアンスが変わってきてしまうので、無断欠勤・無断欠席だと勘違いされないようにだけは気をつけたいですね。