タイで広く食べられている春雨サラダ「ヤムウンセン」。酸味が効いていてサッパリと食べられると人気があります。
この記事では、ヤムウンセンの意味や本場の食べ方を紹介します。最後におすすめレシピも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
タイ発祥?ヤムウンセンはどこの国の料理?
ヤムウンセンは、タイ発祥の料理です。夏に暑さが厳しくなるタイで、食欲が無いときにも無理なく食べられる料理として親しまれてきました。タイの他、ベトナムと言った東南アジア各国でも食べられています。
材料が日本国内でも揃うことから、日本のタイ飲食店でも見かけられます。
タイ料理「ヤムウンセン」の基本情報
料理名 | ヤムウンセン(ยำวุ้นเส้น) |
英語名 | Spicy glass noodle salad |
食べられる場所 | 屋台、食堂、レストラン、フードコート |
意味 | ヤム=混ぜる、ウンセン=春雨 |
特徴 | 春雨のサラダ |
辛さ | ★★〜★★★★(辛いところは辛い) |
ヤムウンセンとはどんな料理?
ヤムは「さっと混ぜる」ウンセンは「春雨」という意味で、タイの春雨サラダのことを指します。
具材にはエビやイカといった魚介類、もしくは豚肉のミンチが使われます。唐辛子、砂糖、ナンプラー、ライムが味付けに使われるため、辛さ・酸味、そして甘みがバランスよく調和した風味になります。こりこりとした食感のきくらげや、しゃっきりセロリを加え、アクセントを出しています。最後にパクチーを混ぜて完成です。
油を使わずに具材の魚介も茹でるのが一般的なので、非常にヘルシーなのも嬉しいポイントです。
ヤムウンセンはどこで食べることができる?
ヤムウンセンはタイ全国どこでも食べることができます。非常に人気のある料理で、屋台やレストラン、食堂などで提供されています。日本人観光客にも人気がありますが、お店によっては新鮮な唐辛子をたっぷりと入れ、非常に辛く仕上げている場合があるので注意が必要です。
また、ヤムウンセンはタイのコンビニでも購入することができます。特に日本でお馴染みのセブンイレブンで、レンジで温めるタイプのヤムウンセンが販売されています。カニカマや野菜などの具が豊富に入っており、日本円で120円前後で購入することができます。小腹が空いたときに一度試してみたいコンビニ食です。
ヤムウンセンの種類と注文方法
ヤムウンセンと一口に言ってもさまざまな種類が存在します。ここではタイでよく見かける、代表的なヤムウンセンを5種類紹介します。「ヤムウンセン」というだけでも十分通じますが、どんな種類か気になる場合はお店で確認しましょう。
また、どの種類のヤムウンセンでもほぼ確実にパクチーが付いてきます。パクチーが苦手な方は、注文の際に「マイ サイ パクチー カー(パクチーなしでお願いします)」と伝えましょう。
ヤムウンセンムーサップ
「ムーサップ」は「豚ひき肉」を意味します。豚ひき肉というと油で炒めたのかと思うかもしれませんが、ヤムウンセンに使われる豚肉は茹でられています。
ヘルシーかつお肉を摂りたい方にはピッタリのメニューです。
ヤムウンセンタレー
「タレー」は「シーフード」を意味します。エビやイカが入ったヤムウンセンのことで、おそらく日本人にとって最も知られているヤムウンセンでしょう。
見た目も華やかで食べやすく、魚介類がサラダの中でアクセントになり、ボリュームのある料理となります。
ヤムウンセンムーヨー
「ヤムウンセンムーヨー」は、バナナの皮に包んで蒸したベトナム風豚肉ソーセージが入ったサラダです。ベトナム風豚肉ソーセージの食感は、日本で言う魚肉ソーセージのよう。ベトナム発祥の食材ですが、タイでも幅広く食べられています。
独特の風味が特徴的で、好き嫌いが分かれるかもしれません。タイに何度も訪れているような通の方は一度トライしてみたい味です。
ヤムママー
「ママー」はタイ語で「インスタント麺」を意味します。「ヤムママー」はタイのインスタント麺サラダのことで、春雨をインスタント麺に変えた料理。
ママー麺には油が含まれているので、ガッツリ食べたいときはヤムウンセンの代わりにヤムママーを注文してみましょう。
ラープウンセン
「ラープウンセン」は、粗挽き炒り米を使ったサラダです。ヤムウンセンとほぼ同じようなサラダですが、粗挽き炒り米を使うことでプチプチした食感になります。一度食べたら癖になるかもしれません。
ここで紹介したように、ヤムウンセンは使用する具材によって種類が異なります。しかし、味付けの方法は主に同じで、甘み・辛味・酸っぱみが特徴的であることに変わりありません。お店によって異なる具材を食べ比べてみるのもおすすめです。
次に、本場のタイ人のヤムウンセンの食べ方を紹介します。
本場タイ人のヤムウンセンの食べ方
サラダと言うとどうしても冷たい料理を想像する方が多いかと思います。本場のタイでは、ヤムウンセンは冷やさずに温かいまま食べます。春雨や具材を茹で、温かい状態にタレを絡めてパクチーを載せて提供しています。
そのため春雨も固くならずツルツルと食べることができ、もちもちとした食感を楽しむことができます。作り置きができない料理だからこそ、新鮮な一皿を堪能できるのです。
ヤムウンセンのレシピ・作り方
最後に、ヤムウンセンの材料と作り方を紹介します。日本で売っているもので作ることができるので、ぜひ参考にしてください。
ヤムウンセンの材料
豚ひき肉 80g
きくらげ 少々
玉ねぎ 1/2個分
セロリ 4本分
ねぎ 2本分
パクチー 3枝分 *パクチーが苦手な場合はミントで代用してもOK
トマト 1個★唐辛子 お好みの量
★ナンプラー 大さじ2と2/3
★ライム 3個 *サッパリとした味わいが好きな場合は増やす
★砂糖 小さじ3と½
ヤムウンセンのレシピ・作り方
- 玉ねぎはスライス、セロリは小さめに、ネギはみじん切り、トマトは一口サイズに切っておく
- ★を事前にしっかりと混ぜておく
- 春雨は包装に書いてある通りにお湯/水でもどしておく
- フライパンにお湯を沸かし、豚ひき肉、きくらげの順で茹でる
- 豚ひき肉の色が変わったら、火を止めて春雨をいれる
- 切っておいたトマト、玉ねぎ、ねぎ、セロリを入れる
- しっかり混ぜたらお皿に盛り付け、2で混ぜておいた★を上からかけて軽く混ぜる
- パクチーをのせて完成
ヤムウンセンの作り方のポイント
今回紹介したレシピの他に、レタスやリーフと言った葉物を入れてもおいしく仕上がります。葉物を入れる場合は、材料を全て入れて混ぜたあと、盛り付ける直前に入れるのがおすすめです。シャキッとした食感を残すようにしましょう。
また、唐辛子は赤唐辛子でも青唐辛子でも大丈夫です。乾燥物より生の唐辛子が本格的なスパイスの風味を引き出すのでおすすめです。
ヤムウンセンの作り置きはできる?
ヤムウンセンは作ってから時間が経つと食材から水気が出て味が落ちてしまいます。おいしくなくなってしまうのでおすすめしません。
まとめ
ヤムウンセンは、タイ国内で広く親しまれているヘルシーな春雨サラダです。
辛さと甘み・酸っぱさがまさにタイ料理らしい風味で、お店によっては激辛な場合もあります。作り置きができないからこそ出来立ての味を楽しめます。お家でも作れるので、ぜひ挑戦してみてください。