詐欺やぼったくりに遭わないためにどうすれば良いか知りたい。
今回は、こういった疑問に答えていきます。
本記事の内容
- タイで実際に起こった危険な詐欺の手口について
- タイで詐欺に遭わないための対処法
本記事を書いている僕は、元タイ在住者であり、日本人をターゲットにした詐欺やぼったくりを実際に数多く経験してきました。
もし、タイへ旅行を検討しているならば、一度この記事に目を通し、危険な詐欺やぼったくりの事例を頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
タイ旅行で詐欺やぼったくりに遭わないために!その巧妙な手口とは?
以下では、タイで実際に起こった危険な詐欺の手口を10コ紹介しています。※詐欺の手口が増え次第随時追記していきたいと思います。
王宮(ワットポー)付近での宝石屋・仕立屋勧誘詐欺
「今日はタイで特別な日だからワットポーには入ることができないよ。変わりに◯◯に連れてってあげるよ!」「◯◯までトゥクトゥクで50バーツで行ってあげるからね。」と親切に声をかけてきます。
※◯◯には「別の近くのお寺」、「ボートツアー」といった単語が入る。
<別の近くのお寺に行った場合>
連れて行ってもらったお寺を観光すると、次に「おすすめの宝石屋・仕立屋がある、今日セール最終日だから見ていきな!」と強引に連れて行かれ、お店に入ると、弾丸営業トークが始まります。
トークに負けてしまうと、1着2万円ほどで質の悪いオーダーメイドスーツを握らされるので注意が必要。
<ボートツアーに行った場合>
船着場までトゥクトゥクで送ってもらった後、1時間ほどの貸切ボートツアーへの参加を促され、1200〜1500バーツ程請求されます。断りにくいかもしれないですが、速やかにその場から立ち去るのが賢明です。
換金所付近にいる見せ金詐欺
中東系、インド系の男性から「日本人ですか? 今度、日本に行きます。1ドルは日本でいくら位ですか?行く前に日本のお金見てみたい。」などと声をかけられます。
<見せるために財布を渡した場合>
犯人の仲間が2人やってきて、被害者の視界を遮ります。その間に財布の中からお金が抜かれ、何事もなかったかのように「ありがとう」と被害者に財布が返却されます。気づいた時には、お金が抜かれており、犯人はいなくなっているので注意が必要。
フアランポーン駅からのアユタヤ旅行者を狙った詐欺
人柄良さそうな中年のタイ人男性が「日本人ですか?どこに行きますか?」と声をかけてきます。
<アユタヤに行きますと答えた場合>
「駅はこっちだよ、No money,No money」と言い、駅の入り口まで親切に案内されます。
案内された先には、ネームプレートを提げたいかにも駅の従業員らしき中年女性がおり、「アユタヤにはどうやって行きますか」と聞いてきます。
「電車で行きます」と答えると、次の電車は◯時◯分だから、◯時間ほど待たないといけないよ、チャータータクシーなら◯◯バーツで行ける、観光付でね」と話を吹っ掛けてくるので注意が必要。
セブンイレブンで顧客を騙す会計詐欺
店員が、「こちらも一緒にどうですか?」とレジ横にある新商品を勧めてきます。
断り文句を言ったにも関わらず、料金を会計に含ませて騙してくるので注意が必要。
コンビニのレシートのサイズが小さくて見にくいことや、レシートを確認しない日本人の習慣から、このようなプチ詐欺に遭う可能性があるので、必ず金額を確認しましょう。
飲食店で発生、店員を装った会計詐欺
入店し着席後、店員を装った(日本語が流暢な)タイ人男性が「注文は何にしますか?◯◯と△△がおすすめですよ。お会計は先払いです。」と注文を取ってきます。
<店員を装ったタイ人男性に先払いをしてしまった場合>
シンプルにお金を持ち逃げされます。お会計は別途お店に払わなければなりません。
実際に、バンコクにある「ユニコーンカフェ」や、日系居酒屋で店員を装った会計詐欺が起こっています。
明らかに制服がおかしい場合、先払いである場合は注意が必要です。
日本人による投資詐欺・コンサル勧誘
タイ在住の自称起業家から「不動産投資、飲食店投資、ゴーゴーバーへの投資を一緒にしないか」などと勧誘をしてきます。他にも「起業コンサル」を唄い、初期費用として多額のお金を騙し取ろうとする詐欺師も一定数います。
海外ということもあり、日本人だと安心して話に乗ってしまうと、多額のお金を請求されるので注意が必要。知り合って間もない間は、用心しましょう。
高額なトゥクトゥク、メーターを使わないぼったくりタクシー
観光地・繁華街近辺に観光客を狙って待ち受けているタクシーやトゥクトゥクの運転手から以下のように言われます。
<トゥクトゥク>
カタコトの日本語で「どこ行くの?」と声をかけてきます。
通常価格の2倍ほどで交渉してくるので、どうしても乗りたい際は、半値〜2/3程の料金を伝え利用するのが妥当です。
<タクシー>
目的地を伝えると「◯◯バーツ!」とメーターを使わず、交渉してきます。15分程の距離(通常60バーツ前後)でも100〜200バーツほど請求されるので、迷わずメーターを使ってくれるタクシーを探しましょう。
また、メーターを使っているタクシーでも、メーター自体が改造されており異常なスピードで値上がりする悪徳タクシーもいます。
実際に、ドンムアン空港からホテルまでの道中に起きましたが、ある程度タイ語を話せたので解決しました。
もし話せない場合は、空港でタクシー利用時に貰うナンバー記載の乗車券をホテルスタッフに見せ、ぼったくりであることを伝えましょう。
20バーツ札の用意もしておこう
タクシー乗車後、お釣りがない言われ現金を取られる可能性があります。その為、小銭、20バーツ札などの細かいお金は持ち合わせておきましょう。
寸借詐欺
<ケース1>
台湾人(香港人、シンガポール人、韓国人などと称するときもあります)を自称し、「リンジョー」などと名乗る女性が、「パタヤからバンコクに移動するバスの車内で、旅券や財布など全財産を盗まれた。無一文となり、今夜泊まる予定のホテルにもチェックインできないので、お金を貸してほしい」などと言って近づき、同情を引くように仕向け、現金をだまし取るもの。
<ケース2>
自称シンガポール人で航空会社のパイロットを名乗る男性が、偽の名刺を手交して信用させた上で、キャッシングができず困っている、シンガポールの友人からあなたの口座に送金させるので立て替えてほしいなどと言って近づき、現金をだまし取るもの。
引用:タイランドハイパーリンクス
見知らぬ人から声をかけられた際は、直ちにその場を立ち去りましょう。
ジェットスキー利用者への破損請求詐欺
船体の返却時に「ボディに傷がついている」などと言いがかりをつけられ、数万円〜数十万円を請求をしてきます。
健全な業者もありますが、予め、本体が傷ついていないかなど確認してから乗りましょう。
この手の詐欺は多いので、トラブルがあった際は、慌てずツーリスト・ポリスに問い合わせをするのが賢明です。警察を呼んでもグルの可能性もあるので注意が必要。
ツーリスト・ポリスへの問い合わせ詳細は3章でお伝えしています。
観光地(水上マーケット・動物園)への送迎をメインとしているタクシー
<ダムヌンサドゥアック水上マーケットでの事例>
通常、水上マーケットの観光方法は、相乗りの手漕ぎ船と貸切船の2パターンあります。タクシーの運転手に連れてこられた場所は、貸切ボート専用の窓口でした。受付員は「相乗り手漕ぎ船はもう無い」の一点張りだった為、1人1000バーツ支払ってチャーターする羽目になりました。
後々、別の窓口で200バーツ払うことで、相乗り手漕ぎ船を利用できることを知りました。初めて行く方は注意が必要です。
タイ旅行で詐欺やぼったくりに遭わないための対処法
せっかくのタイ旅行、嫌なトラブルに巻き込まれては楽しい思い出も水の泡となります。タイ旅行で詐欺やぼったくりに遭わないために参考にしてほしいことを以下でまとめました。
- 見知らぬ人(特に日本語を話せるタイ人)から声を掛けられても信じない
- 観光地に行く際は事前に下調べしておく
- タクシーはメーターを使ってもらう(→配車アプリGrabTaxiの利用を推奨)
詐欺やぼったくりに遭ってしまった時はツーリスト・ポリスへ
トラブルに遭ってしまったときは、ツーリスト・ポリスの24時間対応ホットライン1155番に電話しましょう。
おわりに
今回は、実際に起こったタイでよくある詐欺やぼったくりについて紹介しました。
タイ旅行を楽しい思い出にするべく、現地では注意深く行動するようにしましょう。