タイ料理「ガイヤーン(ไก่ย่าง)」とは?意味や味について紹介

タイの屋台やレストランで人気の鶏肉の炭火焼き「ガイヤーン」。タイ東北部発祥の料理ですが、現在ではタイ全国で親しまれています。

この記事では、ガイヤーンはどんな味の料理か、そしておいしいガイヤーンを食べられるお店を紹介します。ぜひ参考にしてください。

タイ風焼き鳥?ガイヤーンはどこの国の料理?

ガイヤーンは日本語で「鶏・炙り焼く」と訳され、名前の通り鶏肉を炙り焼いた料理です。屋台で串で売られていることもあれば、部分ごとに切って焼いている飲食店も。ガイヤーン専門店では、鶏を丸ごと炭火焼きにして提供していることもあります。

発祥はタイの東北部であるイーサン地方です。郷土料理として伝わり、現在はタイ全土で見かける人気料理となりました。

タイ料理「ガイヤーン」の基本情報

ガイヤーン

料理名 ガイヤーン(ไก่ย่าง)
英語名 Thai style grilled chicken
食べられる場所 屋台、食堂、レストラン、フードコート
意味 ガイ=鶏、ヤーン=炙り焼く
特徴 タイ風焼き鳥
辛さ ★(辛くないタイ料理)

ガイヤーンとはどんな料理?どんな味?

ガイヤーンは、甘辛く、胡椒の香り効いた味が特徴的です。ナンプラーやニンニク、香辛料を使い下味をつけた鶏肉を、炭火でじっくりと焼きあげます。パリパリの皮とジューシーなお肉がビールにもピッタリと人気があります。辛くないので日本人でも食べやすいタイ料理のひとつです。

甘辛い下味がしっかりと付けているのでそのままでも十分おいしく食べられますが、ソースと一緒に提供している店もあります。提供されるソースには、酸味の強い「ナムチムジュウ」や、甘い「スイートチリソース」が挙げられます。

ガイヤーンはどこで食べることができる?

ガイヤーン

ガイヤーンはイサーン料理店ではもちろん、屋台や食堂、レストランなどさまざまな場所で食べられる料理です。下味や焼き加減がお店によって異なるので、食べ比べをしてみるのもおすすめです。

次の章では、バンコクでおすすめのガイヤーンを提供している店舗を紹介します。

バンコクで行っておきたいガイヤーン3店舗

さまざまな場所で食べられるガイヤーンですが、おすすめはガイヤーンを主戦力品にした飲食店です。

こだわりを持った下味や調理方法で、おいしいガイヤーンを提供しています。ここではバンコクでおすすめの店を3店舗紹介します。

サバイジャイレストラン

「サバイジャイレストラン」は、ガイヤーンがおいしいと評判のバンコク有名店です。

お店独自の配合で作られた調味料とハーブで長時間つけた鶏肉を、絶妙な火加減で焼いています。2種類のソースと一緒に提供されますが、最初の一口はそのまま食べてみてください。ジューシーな鶏肉とカリカリに揚げられたニンニクとの相性が抜群です。

住所:65/5 Soi Eakmai 1 Sukhumvit 63 Road khet Vatana Bangkok 10110
Webサイト:https://www.facebook.com/sabaijaioriginalofficial/

珍平酒楼(チャンペンレストラン)

バンコクの人気タイ中華料理レストラン「珍平酒楼(チャンペンレストラン)」。大きな円卓が並び見た目はいかにも中華料理レストランですが、ここのガイヤーンがおいしいと有名です。

ニンニクと胡椒をしっかりと効かせた風味が特徴で、チャーハンとの相性も抜群。付けダレには、ピリ辛のドロッとしたソースが付いてきます。中華料理とタイ料理を両方楽しみたい人はぜひ足を運んでみてください。

住所:1030/1 Rama 4 Road. Bangkok 10120
Webサイト:https://www.chandrphen.com

Jeerapan

「Jeerapan」は、イスラム教の戒律に則って処理された食材を使うハラルフード専門店です。イスラム教の人々は豚肉を食べないので、豚肉を使った料理は置いていません。とはいえ客層はイスラム教の人たちだけでなく、Googleの口コミが800以上と観光客にも人気があります。

Jeerapanのガイヤーンは、遠い炭火を使ってじっくりと焼いているのが特徴的。口に入れると、旨味がじゅわっと広がります。あっさりとしていて食べやすい付けダレも味わってみてください。

住所:905 Praram 9 Road Suanlung Bangkok 10250
Webサイト:http://www.jeerapan.com/intro/index.html

ガイヤーンの種類と注文方法

ガイヤーン

タイのガイヤーンには、

  • イサーン料理専門店の定番「鶏の丸焼き」
  • 屋台での定番「焼き鳥串」

の2種類があります。どちらもガイヤーンであることに変わりはありませんが、焼き鳥のように串に刺さっている場合は「ガイヤーンピン」と呼ぶことがあります。

丸焼きの場合は一口大に切ってくれますが、丸ごと食べたければ「マイサップ」と注文すれば切らずに渡してくれます。

本場タイ人のガイヤーンの食べ方

ガイヤーン

ガイヤーンは本場のタイでは、一般的に「カオニャオ」と呼ばれる餅米と一緒に提供されます。カオニャオはタイの餅米を蒸したもので、程よいモチモチ感があります。ガイヤーンとの相性がとても良く、これらを一緒に味わうのが本場のガイヤーンの食べ方と言えるでしょう。

日本の焼き鳥と同じように串刺しになっていれば手で持って食べられますが、そうでなければフォークやナイフを使って食べましょう。また、付けダレが添えられている場合は、上から鶏肉の上にかけるのではなく、鶏肉をタレに付けるようにして召し上がるのが一般的です。

ガイヤーンのレシピ・作り方

最後に、お家で作れるガイヤーンのレシピを紹介します。

本場では炭火で焼きますが、おうちではフライパンやオーブンで代用しましょう。魚用のグリルを活用してもカリカリに焼き上がり本場のガイヤーンに近いものが出来上がります。

ガイヤーンの材料(2人分)

鶏もも肉 400g
★ナンプラー 大さじ2
★オイスターソース 大さじ1
★にんにく 1片
★生姜 1スライス
★はちみつ 大さじ1
★酒 大さじ1
★粒こしょう 少々
★パクチー お好みで
★レモングラス お好みでご飯・野菜 適量

ガイヤーンのレシピ・作り方

  1. にんにくと生姜はすりおろしておく
  2. ★を全て混ぜてタレにする
  3. 鶏もも肉の余計な脂肪分等は切って取り除く
  4. 2のタレに3の鶏肉を漬け込み、冷蔵庫で数時間置く(一晩置いたら尚良し)
  5. オーブンを200℃で予熱し、4の鶏肉を焦げ目がつくまで20分程焼く(この際にタレは捨てない)
  6. 残ったタレはフライパンで中火で熱し、ソースにする
  7. 適当な大きさに切り分けて、ご飯や野菜と一緒に盛り付ける
  8. 6で作ったソースは小皿で添える

ガイヤーンを作るときのポイント

漬け込んでいるタレにははちみつが入っているため、フライパンを使う場合は火加減が強いと焦げてしまいます。すぐに焦げてしまったら火を弱めて調整しましょう。

材料には入れませんでしたが、仕上げにお好みでスイートチリソースやレモン、ライムを添えてもOKです。

まとめ

イサーン地方発祥の郷土料理、ガイヤーンについて紹介しました。

バンコクのおすすめの店舗ではもちろん、さまざまな場所で食べ比べてみてほしい料理です。日本人の口にも合い食べやすいタイ料理なので、ぜひお家でも作ってみてください。